ここは単なる趣味のページです。
仕事内容とは関係がなく申し訳ありませんが、私が誰かを参考にしたように、私も誰かのためになれればと思い作りました。

私は平成18年以降の車のしっかりした乗り心地が好きではありません。安定感はあるのでしょうが、高級車でもマンホールなどの段差をいちいち拾っているのが気になります。スポーツ走行用などに足を固くする方法は探せば出てきますが、平成初期の車のようにふわふわにする方法はなかなか情報が出てきませんでした。なので、しょうがなく自ら実験して、自分が忘れないようにまとめております。
そして、私は乗り心地を柔らかくするための個人研究ですが、スポーツ走行などのために硬くしたい人もショックオイルを変えるだけで硬くできると思われます。

以下、丁寧語を崩したり誤字脱字もあるかと思いますが、メモ書きなのでお許しください。

実験車両CX5 KE前期型
乗り心地は悪くないと思うが、車高が高い車をフラフラさせないためか、柔らかくもない。サスペンションを調べても、「純正より硬い物」はあっても「純正より柔らかい物」はない様子。まぁ、そうですよね。

なので、サスはほっといてショックアブソーバーのオイルを色々な動粘度のオイルに交換して、乗り心地がどう変わるのかを実験していきます。

実験①前輪ショックを動粘度VG10に。
(結果)
純正より良く動くようになり、深い段差で足が柔らかくなった事を体感可能。でも、17クラウンには程遠い。もっと実験したかったが、予想外に作業が大変で、内部オイル交換だけで精一杯。

実験②後輪ショックを動粘度VG10に。
(結果)
「まぁ柔らかくなったかな?」ギリギリ体感できる程度。プラシーボの可能性もあり。

実験③スタビライザー無効化
(結果)
左の路面だけ荒れている道路を走行すると、左輪だけで処理してる感じが凄い。言葉ではうまく伝わらないかもしれないが、左前輪で段差を踏んだ時、スタビライザー有りだと「左前輪で踏んだ直後に前全体でも震える感じ」が、「左前で何か踏んだ!」とはっきりわかる感じ。「スタビライザーがわざわざ振動を伝えていたのか…」と実感できる。
(その他)
なお、心配していたロールは特に変化を感じられない。山でも攻めて強い横Gかけない限り実感不可能かもしれない。

実験④リヤショックにエアバルブつけて空気圧入
(結果)
アブソーバーオイルの交換だけでは少し「コトコト」と音がしていたが、それがなくなった。(前輪はエアバルブ付ける余裕がなく、空気未圧入だが特に気になることはないのでそのまま。)

実験⑤ショックが車体に直接当たらないように、リヤショックのネジ上にゴムワッシャー追加
(結果)
特に実感なし。むしろコトコト鳴る?
ネジ下にも1mmゴム追加。コトコト消える?微妙に鳴るかも。
ショック真上にもシリコン挟む。コトコトほぼ消える。

実験⑥リヤショックのオイル充填量、120ccに減量。(純正は180ccくらい?計り忘れて不明。)
(結果)
オイルが抜けた感じになってふわっふわに。結果は「オイル抜け」のようになり、乗り心地的には結構好きなのだが、70km/h以上で橋の継ぎ目などを超えるとバタつくので、危険と判断。すぐに150ccまで増量。もうやらない。

実験⑦いっそショックオイルを可能な限り低粘度に(動粘度VG2 !!!! )
「できることは尽きた…」なんて諦めかけていたら、ネットでVG2の20L売り(約1万円)を発見。
(前に調べたときは200L売りばかりだったので、さすがにそれは選択肢になかった。1Lも使わないし。)「サスやダンパー丸々買うより安いし、VG2までやってダメならショックオイルでの調整は限界なのでは?」つまり1万円くらいで限界を確認できるなら安いかな、と 思いまして!!
なお、VG2未満はシリコンオイルで存在するけど、引火点があまりに低い。(車両炎上はさすがに嫌だ。)そして特殊過ぎて、今度こそ200L買いになる(笑)よって、却下。
VG2到着。もはや水。サラッサラ。「これは絶対変わる!」わくわくしながらリアショックのオイルをオイル動粘度VG2で160cc。同時に空気も圧入。
(結果)
こ・・・これは!?!?全くの別物に。細かい段差を拾わない。 逆に前輪(VG10)が拾うショックを、後輪は拾わない違和感が凄い。
(その他)
あまりにサラサラなオイルなので、ピストンとシリンダー内壁の摩擦がちょっと不安。伸縮時にキュッという引っかかりを感じる時がある。オイル粘度が下がると引火点も下がり、VG2は108℃。オリフィスを通る抵抗は激減しているはずなので、それで相殺できていることを願うのみである。しばらく走行した後に直接触ってチェックをしてみる。
あまりの変化が嬉しくてしょうがないので、後輪ショックが問題無さそうなら、前輪ショックにもエアバルブ追加して、VG2のオイルにしたい。
(追記)
30分以上走行後、すぐにショック本体を手で触ったが特に問題なさそう。
キンキンに冷えてやがる…!あ…ありがてえ…!(外気温ー3℃)

実験⑧前輪ショックもVG2オイルに
リヤショックにて熱問題がなさそうなことは確認できたのでフロントも交換。
ある日、朝5時まで寝付けないまま外が明るくなってきたので、ノリで作業開始。ちょっとしたトラブルもあり5時間かけて作業終了。
(結果)
ふわっふわ!これは目標としていた17クラウンにかなり近い。フロントはまるでエアサスのような、個人的には大好きな感じに。
(その他)
気になることが一つ。今度は前輪に比べて、後輪が段差のショックを拾っている気がする…「後輪はショックを拾っていない」とすら感じてたのに!! 恐らく実験①と②で同じことをしているのに、前後で作業後の違いにかなりの差があったので、それのせいかと。つまりは前のショックの方が硬めにできていて、それに体が慣れている?

そしてオイルがサラサラ過ぎるせいなのか、リヤ同様、伸縮時にキュッという引っかかりを感じる時がある。ダメもとでロッドにエンジンオイルを塗って何度か伸縮させる。すると滑らかに動く。空気圧だけでヌル~っとショックが上まで伸びるようになった。これはリヤにもやらねば!!

実験⑨リヤショックの上下のゴム類全撤去
純正状態へ。(実験④で挟んだゴムとシリコン撤去)
(結果)
乗り心地は、特に変わらず。ネジが緩みやすくなるだけで、特に良いことはない模様。

実験⑩リヤショックのロッドに色々塗る
フロントショックのオイル交換時に気付いたが、ロッドにオイルを塗ると格段にショックの動きが良くなる。面倒で「エンジンオイル(10w40?)」だけで、他のオイル類では試さなかった。耐久性を考えてロッドにはもっとドロドロしたオイルを色々試してみたい。
(結果)
グリス類を試したが粘度が高すぎてあまり効果なし。前輪と同様エンジンオイルにて施工。ヌル~っと空気圧だけで最大長まで戻るようになった。もうこれでいいや!!

~ショックオイルをいじりたい人へ~
①自己責任で。
情報は出しますが、結果や効果などに責任は負えません。
②リヤショックからやればよかった。
CX5のリアショックはジャッキ上げすら不要で、慣れれば5分で左右を外せます。フロントは・・・リアに比べたら超面倒だし、危険もあります。リアショックで好きなだけ試行錯誤して、自分なりの最適解を見つけてからフロントをやれば、もっと早く、効率よく乗り心地を改善できたはずでした。 (ショックオイル交換方法や穴塞ぎ、エアバルブ取り付け、オイル粘度などを調べ、実際に作業して、乗り心地の確認。満足しなければ、もっと改善点がないかさらに調べてまた作業して。合計2年近くかかりました。)
③ショックオイル交換時、ロッド(のシリンダーに入っていく部分)にオイル塗るの大切かも。
VG2に交換した後、ショックの動きが鈍くなった。オイル粘度が下がり、ピストンとシリンダー内壁が擦れてしまっているのかと思ったが、ショックを組む時にロッドにエンジンオイルを塗ったらヌルヌル動くようになった。参考になれば。なお、適当なオイルを塗ると、場合によってロッド周りのゴムが膨らんだりして不具合の原因になるそうです。たぶん私のやったことは「適当なオイルを塗る」なので、真似するかどうかは自己責任で。でも、本当にいい動きをしてくれるようになります。

~準備物~
・工具類
(私は)ジャッキ、14・17・19・24mmソケット、ラチェットくらい。
私はリヤショック下側のナットが一番狭く、ソケットなど使用不能。結果、足場用のラチェット17・19mmを父上から拝借。当然強度も十分。
・サスペンションコンプレッサー
サスとショックが一体型なら必要。(前輪は大体の車種が一体型かと思います。)
・入れ替えたい動粘度のショックオイル(私はVG2 ! )
・ロッド周りにぬりぬりするドロっとしたオイル

効果を信じるかどうかはあなた次第。でもあった方がいいと私は思う。
・高速回転カッター(グラインダーでも可)
エアバルブをカットして(削って)ショックにハンダなどで固定できるように加工しなければならないため。

~あるといいな~
・インパクトドリル
サスペンションコンプレッサーの操作、硬く締まったネジを緩めるのが楽。
・油圧ジャッキ
車体の上げ下げが楽
・ゴムシート(タイヤチューブなどでも可?)
サスペンションコンプレッサーの爪に挟むと滑りにくい。1爪だと特に結構滑って怖い。
・ゴムハンマー(単管パイプ?)
超固く締まっているネジがどうせあるので。
・エアバルブ
一発で終わらせる自信があればいらないかも。エアバルブ式にしないと空気充填不能だが、個人的には空気充填はプラシーボな気もする。エアバルブはゴムと一体のホイールにはめ込むものではなく、L字に曲がった「エアバルブ延長するやつ?」を私は使用。ハンダ付けする面積をできるだけ増やすため。
・はんだ、はんだごて(ガスバーナー?)
エアバルブ固定用。温度がなかなか伝わらず、私はガスバーナー使ってしまいました。ハンダですら結構あぶったので、バーナーを最初から使う金属用アルミ系シール材などはさらに難しく、ショック底部をそんなに熱して中のパーツにダメージを与えないかが不安なので、個人的にはハンダを推奨。
・ボンド、シール材、タップ、ダイス…
やり方次第でエアバルブをしっかり固定出来るかも。「漏れないように」はできましたが、「しっかり」にはほど遠かったので、私はハンダにしました。
・空気入れ
圧力測定機能あり。ショックに空気封入するなら必要。
・軍手
手が超汚れる。
・パーツクリーナー
ハンダ面などの清掃・脱脂に。

完全自分用、車買えた時やることメモ。
①VG2オイル・ドロドロエンジンオイル用意。
リヤから作業開始。
車体につけたとき余裕ある方向のショック底部に穴あけ。
計量カップにオイル出し&出た量メモ
⑤エアバルブの中身(虫ゴム?)抜く。
⑥エアバルブ削って、ショック穴に合わせる。
⑦ガスバーナーでショックにハンダ付け。
⑧ショックオイル交換キット接続、ショック内をVG2でフラッシング
⑨純正量にてショックオイル充填
⑩虫ゴム入れて、空気注入。
 圧力4.0bar→伸縮→一回外して、再度つける(オイル吹き出し注意)→圧力5.0bar
⑪垂直にして動作確認。動きが渋い時はロッドにドロドロオイル。