マツダのディーゼル車（skyactive2.2L）の煤取り。
持病である煤詰まり（EGRシステム流量不足による警告灯の点灯）を防ぎます。
ディーゼルエンジンは「一回の運転時間を30分or20ｋｍ以上が良い」といわれており、一回の移動距離が短い場合は警告灯が点灯しやすいようです。ディーラーによっても対応が分かれており、ＥＧＲクーラーの交換、インマニ一式交換などで１５～２０万円を見積もられてしまう例もあります。
また、毎回20ｋｍ以上を移動していても、煤の蓄積はされており、いずれは詰まってしまいます。
例えば、上の画像は、作業者本人のＣＸ５です。このエンジン自体の走行距離９万ｋｍ以下（８～９万ｋｍ時にエンジン新品交換のため。走行距離は１７万ｋｍ）で、ほぼ毎回「20ｋｍ、30分以上」を走っている車両の画像です。「短い距離を走らないし、エラーも出たことないから大丈夫だろうけど、そろそろやりますか！」とやってみた結果がこれです。予想以上に煤が溜まっており、洗浄が大変でした。（よく考えたら単純にEGRクーラーは１７万km走行の状態だったのかもしれません。）
正直な意見を言ってしまえば「警告灯がつくほど詰まってからの洗浄で間に合うのか？」です。吸排気系の警告灯やエラーなどが出たことがない車両でも上の画像のようにかなりの煤が詰まっており、洗浄に６時間以上を要しました。
基本コース ５９０００円
～作業内容～
・診断機にて状態確認
・EGRクーラー洗浄
・インマニ洗浄
・DPF煤焼き（ワコーズ ディーゼル２使用）
・燃料噴射再学習などは燃料を消費するため、お客様にお伺いしての実施になります。
エコノミーコース ４９０００円
（安さ優先！DPF煤焼きなどをご自身でやる人向け。）
～作業内容～
・診断機にて状態確認
・EGRクーラー洗浄
・インマニ洗浄
（お客様ご自身でDPF煤焼き、エンジン再学習など）
ワコーズ ディーゼル２にてDPF煤焼きのみ。１５０００円
～作業内容～
・DPFの煤焼き処理
（エキマニとマフラーの間にある、発生した煤を最後に捕集、焼却処理する部品）に燃焼添加剤を加え煤焼き
～作業時のご注意～
・基本コース、エコノミーコースは、１万円の預かり金がございます。（クーラントバイパスパイプの交換や、配線類コネクタソケットの熱による破損が見つかることがあるため。事前に「お客様の意向」を伺い、それに沿った補修や交換などをいたします。）
・基本コース、エコノミーコースは、毎週土曜の車両預かりとなります。（洗浄時間に予測がつかないため。）
・煤取りは適当に終わらせないために、かなりの余裕をもって車両引き取り後１２時間頂いております。特にEGRクーラーの状態によって、洗浄に本当に途方もない時間がかかります。（EGRクーラーの洗浄が１０時間以上かかっても終わらない場合、リビルト品との交換をする場合もございます。）そして、煤詰まりの状態を事前に判断することもできません。遠方からお越しになる際は、十分に時間を潰せる場所、お休みになれる施設のご準備をお願いいたします。
・バッテリーを外す作業により、トリップメーター、バックカメラ設定、AUX設定、アイドリングストップ機能、その他電子機器情報などが初期化される可能性があります。
・車体の傷等を車両お預かり、お返しのタイミングにてご一緒に確認させていただきます。ご面倒をおかけしますがどうかよろしくお願いいたします。
・車両の性能アップを保証するものではございません。
（吸気効率が上がるのでアクセルを強く踏み込んだ時は新車時のような滑らかで力強い加速が実感できるはずです。逆に、普段あまりアクセルを踏み込まずに運転されている方は、燃費や加速などにおいて体感しづらい傾向にあります。
・バイパスパイプが金属製の対策品（SH20-15-290）に変更されていない場合は、交換を強くお勧めしております。その際、バイパスパイプは予備在庫にて対応可能ですが、ホース類も交換希望の場合は事前にディーラーにて、お客様ご自身にお取り寄せをお願いしております。
・エンジン周辺のカプラーが熱で劣化し、車両によってはプラスチックカプラーのロック機構部がすでに破損した状態や、破損したものをビニールテープなどで補強してある状態の時もあります。（私の車両でも、ビニールテープを巻かれた状態の爪の折れたコネクタがありました。）当方でも、もちろん細心の注意を払って作業を行っておりますが、破損したカプラーの交換をすると１つ1つに500円～2000円程度の新品カプラーのパーツ代が加算されてしまうことになってしまいます。当方の基準として「ちゃんと固定できるか否か」にてそのまま再利用いたしますが、ご希望により予備パーツ預り金を使って新品への差し替え交換も受け付けております。